釣り初心者

高級魚から身近な魚!毒を取ったら食べれる美味しい魚たち【毒編3】

ミヤ

小学生のときに父親に釣りに連れていってもらったのが釣りデビュー。その後ブランクがあったが、釣り部ができ釣り再開。日々勉強中だが道具ばかり増える。特にシマノ好き。

魚の中には内臓など体内に毒を持つものや、棘やヒレなどに毒をもつものなど様々な危険な魚がいます。

しかし、毒を持った魚でも安全に毒の部位を取り除けば食べれる魚もいます。
今回は釣りでも釣ることができる毒をもっているが、適切な処理をすれば食べることができる美味しい魚たちを紹介します。

フグ類

毒を持っている美味しい魚で、最初に多くの人が思い浮かぶのはフグではないでしょうか。

トラフグ

日本では北海道以南の各地に分布し、甲殻類、イカ、貝類、小魚などを食べ大きいものでは70cm以上になるものもおり、寿命も10年ほどといわれます。

トラフグの毒は他のフグと同じ神経毒の「テトロドトキシン」をもっており、毒の部位を食べてしまうと知覚障害、運動障害、言語障害、呼吸困難、血圧低下などが生じ、最悪の場合、呼吸停止によって死に至ります。

ではどの部位が食べれるのかというと、トラフグの食べれる部位は身(筋肉)、皮、精巣です。
てっさ(ふぐ刺し)、てっちり(ふぐ鍋)、白子などトラフグ料理はとてもおいしく食べることができます。

しかし毎年、素人調理による中毒事故がおきていますので、もし釣れても必ず各都道府県が定めた「フグ調理師免許」の資格をもった方にお願いし、素人がフグを捌くことは絶対にやめましょう。

ヒガンフグ

琉球列島をのぞく、国内全域に生息しており、体長は最大で40cmほどです。

釣り人の間では、よく「アカメフグ」と呼ばれているヒガンフグですが、正式和名がアカメフグという種類が別におり、毒を持っている部位が異なりますので気を付けなくてはいけません。

ヒガンフグはもちろんフグ特有の毒、テトロドトキシンをもっており、身(筋肉)のみが無毒で、肝臓と卵巣は猛毒、皮と腸は強毒、精巣(白子)は弱毒となっています。

旬は冬から春にかけ、トラフグにも引けを取らないほど美味しいと言われるほど美味しい魚です。

もちろんヒガンフグも素人が捌くことは出来ませんので、フグ調理師免許をもっている方にお願いしましょう。


オニカサゴ

琉球列島を除く本州中部以南に分布しており、エビ・カニなどの甲殻類や小魚を好んで捕食し最大で50cmになります。

また、釣り人の言うオニカサゴとは正式名称は「イズカサゴ」といい、標準和名が「オニカサゴ」というオニカサゴ属の魚も別にいますが、釣りのターゲットとして「オニカサゴ」とまとめて呼ばれています。

背ビレと胸ビレには毒棘を持っており、刺されると患部に激しい痛みが生じ、熱を持ち腫れ上がります。重症化すると呼吸困難を引き起こすケースもあるため取り扱いには注意しなければいけません。

オニカサゴの身はプリプリとした食感の白身で刺身はもちろん、煮付け、唐揚げ、塩焼きなどの定番料理以外でも美味しく食べれる魚です。


オニオコゼ

関東以南の太平洋と新潟県以南の日本海、および東シナ海に分布しており、小魚などを捕食し体長は20cm程度であることが多いが、最大では全長29cmに達するものもいます。

オニオコゼの背ビレには16~18本の毒棘があり、刺されると激しい疼痛やしびれを伴い、重症化すると呼吸困難に陥ることもあるため取り扱いには注意しなければいけません。

オニオコゼは見た目が醜く、ユーモラスな姿をしていますが、漁獲量も少なく可食部も少ないことから高級魚として扱われ「冬はフグ、夏はオコゼ」といわれるほど美味しい魚です。


ゴンズイ

本州、四国、九州の主に太平洋側の沿岸、岩礁域やその周囲の砂地に群れで生息するが、日本海側での生息数は少ないです。
体長10~20cmほどで、赤茶色の体に頭から尾にかけて2本の黄色い線があるのが特徴です。

背ビレと胸ビレの3か所に毒棘があり、刺されると火傷に似た強い痛みが数時間続き、刺された箇所が腫れ上がります。
夜行性で堤防や磯の釣りでも比較的簡単に釣れることがありますので、釣れた場合は不用意に触らないように注意しなければいけません。

多くの釣り人には外道扱いされるゴンズイですが、ほんのりと脂の乗った淡白な白身で刺身にしたり天ぷらなどでも非常に美味しい魚です。


アイゴ

青森県から九州南岸の浅場に生息し、成魚は全長20~40cmほどになります。
背びれや尻びれ、胸びれには毒棘を持っており、刺されると激しく痛み、しびれや麻痺が起こる場合もあります。

アイゴは比較的堤防などからも簡単に釣れる魚ですが、磯臭さく毒棘があるために多くの釣り人には外道扱いされています。
しかし毒棘を安全に除去し、捌くときに内臓を傷つけないように注意すれば、身に磯臭さが移りません。

アイゴの身は白身で歯ごたえがあり、新鮮なものは刺身で食べることができ、塩焼き、煮付けなどにしても美味しく食べれる魚です。


今まで毒をもっていて嫌っていた魚でも、充分注意して適切な処理をすれば美味しく食べることができます。

しかし、フグ類など素人が捌くことができない魚や、全身に毒があるために食べることが出来ない魚もいますので、自身で判断できない魚が釣れた場合は専門の方にお願いするか、リリースするのが一番安全だとお思います。

もし毒棘などに刺されたり、中毒被害にあった場合は適切な処置、そして早めに医療機関で治療してもらうことが大切です。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。





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