今回は釣り漫画番外編ということで、釣りも多少は出てきますが、基本は釣り以外での狩猟、採取が中心の漫画を集めてみました。
この漫画全部読めば、食べるものに困った時や、無人島に流れ着いてしまった時に役に立つかもしれません。立つかな?
今回は釣り漫画番外編! 珍しいテーマの漫画が多く、マニアックな知識が手に入るかも。
ガタガール 小原ヨシツグ
あらすじ
中学2年の潮崎干太は、女の子との出会いがあるかもと姉に言われ、干潟観察会の手伝いをすることに。そこで出会った、干潟大好きな地味な格好の女の子、その正体は憧れのクラスメイト七瀬 汐だった。
干潟という漫画としてマニアックなテーマなこの作品、干潟の「潟」をとってガタガール。ただし、主人公は男子中学生だったりします。ガタガールはヒロインの汐ですね。干潟への愛がとても重い!
干潟のウンチクや危険、珍しい生物の採取（サンプリング）し、標本作りを通して干潟の環境保存を考えたりします。
これだけ見ると真面目な話っぽいですが、基本的にドタバタコメディなので、上記のやりとりもギャグを多分に含んだりします。
主人公の干太がやる時はやる男なのだが、かなり痛い妄想をしてたり、色んなキャラが、特技を中2病っぽく命名してたりするので、大人が読むと少し辛かったりする場面があるかも。
一度全2巻という形で打ち切りになるも、ファンや生物好きの他、日本国際湿地保全連合も加わり、読み切りからの連載復活という経緯があり、根強いファンに支えられている作品です。
続編は、ガタガールsp. 阿比留中生物部活動レポートというタイトルなので、続きが気になる方はコチラもどーぞ!
いそあそび 佐藤 宏海
あらすじ
海と山に挟まれた瀬戸内の田舎町、星見町に住む中学生の浦島六郎。ある日、学校の帰り道に海辺で倒れている女の子、元社長令嬢の村上セトを見つける。食料が無く、海に潜って食料を採ろうとしたセトに、他の同級生よりちょっと磯に詳しい六郎は、磯で採れる食べ物をセトに教えていくことに。
「いそあそび」というタイトルなので、磯でカニやヤドカリなどの生き物との触れ合いや、磯にまつわる情報や知識を教えてくれる漫画かと思っていたら、まさかのサバイバル漫画だった!（笑） もちろん磯の生き物や知識はふんだんに出てきます。
お米やお金は父親から送られて、必要な食材などは買うが、基本的には自給自足生活のセト。
六郎指導の元、食べられる貝を獲り、手釣り、魚突きなど様々な手段で食材を手に入れ、日々の食卓を賑やかにしていきます。
カメノテは食べられると知っていましたが、カラスガイも食べられるんですね。クロダイのエサという認識しか無かったです（笑）
実際に魚介類を採る際は、地域の漁業権の確認をしてからにしないと、密漁になるので注意してください。
もちろん作中内でも、そう言った話が出てきますし、漁師さんとの関係にも言及するシーンもあります。磯で遊んだり釣りをする場合は、漁師さんの迷惑にならないようにしたいです。
メインは磯での自給自足生活が描かれますが、淡い感じの恋愛要素もあり、ほどよく物語に味を付けています。
全3巻なので集めやすく、作画もキレイなので、磯に興味を持っている方にオススメの一冊です。
銛ガール 岩国ひろひと
あらすじ
魚突きが趣味の岩國夏子は、休みの度に父親と魚突きをしに海に行く女子高生。ある時、海辺にキャンプに来ていた、キャンプ料理好きな庄内秋子と出会う。銛を片手に突いて、獲って食べる、アウトドアライフ。
釣りガールではなく、読んで字のごとく、ダイブして銛で魚を突いて狩る、銛ガールが主人公の作品です。
魚突きの漫画自体珍しく、釣りとはまた違った魅力を見せてくれます。
釣りに比べ、海にダイビングして魚を目視することができるので、魚がいないところで永遠とキャストし続けることがない点は、うらやましいですよね!
魚突きの基本的な戦法は「待ち伏せ」か「不意打ち」の2種類だそうで、作中では地形を上手く利用したりして、この戦法で魚を獲ってました。
水中で人間は魚の身体能力には敵わないからと、説明もあってそりゃただ追いかけても突けないよねっと納得。
ちなみに銛ガールですが、魚突きをするのは女の子達ですが、危険がないように監視役として、筋肉モリモリマッチョマンの父親も同行します。この作品に出てくる男性陣、全部筋肉質なおっさんだけど、作者の趣味なのかな(笑)
魚や海の中の表現も綺麗で、細かく書き込まれています。魚突きの珍しい題材で、内容も面白かったのですが、全2巻で完結してしまいました。もう少し読みたかったところ残念です。
作中や巻末で書かれていますが、魚突きは大変危険な行為なので、安全に配慮して、各都道府県の法令と漁業権を守って行いましょう。
山賊ダイアリーSS 岡本健太郎
あらすじ
狩猟免許を持つ作者が本能の赴くまま、 各地でアウトドアをしながら魚突きにチャレンジ。
狩ることの魅力が詰まった、アウトドアエッセイライフ。
リアル猟師の狩猟&ジビエ喰い漫画「山賊ダイアリー」の作者が、今度は狩り場を海に移してのハンターライフを綴るエッセイ漫画です。
狩猟ということで、こちらも魚突きで武器はもちろん銛。自作したり、借りたり、買ったりと色々な銛が登場するので、銛選びの参考になったりするかも?
もちろん、食べるために狩るので、突いた魚は美味しく食べていますが、調理や捌くシーンはあまりないので、そこに期待しませんように。
見てる分には面白そうな魚突きですが、作中でもかなり危険な状況になったりしていて、簡単には真似できないなと思います。
軽く1コマで流してますが、潜っている目印（フローター）があっても、ジェットスキーに引かれそうなシーンがあったり、クラゲに囲まれたり、海の中は簡単に命に関わるので、私はやっぱり釣りでいいかな（笑）
話数は9話で、××へ泊まろうシリーズが6話の構成になっているため、魚突き生活がもう少し見たかったなという感想です。ちなみに1巻となっていますが、これで完結しているそうなので、続刊は無さそうです残念。
ソウナンですか? 原作・岡本健太郎、作画・さがら梨々
あらすじ
高校の修学旅行中に飛行機事故に遭い、無人島に流れ着いた4人の少女達。卓越したサバイバル技術を持つ、鬼島ほまれを中心に4人で協力して、無人島でサバイバル生活を開始する。無事救助され日常生活に戻れるのか、少女達の奮闘が始まる。
何でも女子高生にやらせてみようのサバイバル漫画バージョン。上記の山賊ダイアリーの作者岡本さんが原作なので、サバイバルから罠の設置、獲物の捕り方まで、色々学べる仕様になっております。
普通なら女子高生4人で無人島に流れ着いたら絶望しかない状態ですが、父に連れられ様々なサバイバル技術と知識を身につけた、鬼島ほまれというサバイバルの達人がいたことで、無事に（?）生きていくことができます。
最初の頃は頼りなかった、ほまれ以外の3人のメンバーも、自分の得意なことを通して成長し、どんどんたくましくなっていきます。3人は与えられるだけでなく、逆に女子高生として未熟なほまれに、女子高生らしさを教え、互いに成長していくのが尊いのです。
銛と釣り竿の簡単ながら作りかたが載っており、魚突きと釣りのメリット、デメリットの説明もあります。無人島に行った際にはどちらを選択するか、はたまた両方か、考えとないと行けませんね!
実際に極限状態になったら、魚を絞りその血で喉を潤し、昆虫を食べ、生き残ることが出来るのか。一般人にはサバイバルは敷居が高いと認識させてくれる漫画です。
今回紹介した漫画の中で唯一アニメ化もしておりますので、気になる方はアニメから見ても良いかと思います。
無人島に流れ着いた時に、この漫画達を持っていたら生き延びる可能性が上がるかも!
※専門書ではなく漫画なので、作中の知識が間違っている場合もあります。注意してご利用ください。
どれも面白い作品なので是非ご一読して頂けたらうれしいです。
ここまで読んで頂き感謝です。
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