釣れた魚が他の魚と似ていて、どっちか分からないということはありませんか?
今回は見た目が似ている魚の簡単な見分け方を紹介したいと思います。
ブリとヒラマサ
ブリ
ブリは大型の回遊魚で成魚は最大で1.5mになるものがいますが、平均的には1m前後のものが多いです。
成長するにつれ、大きさや重さにより地方名で様々な呼び方をされる「出世魚」として知られています。
また食べてもおいしく、強い引きが楽しめるため釣り人に人気のある魚です。
ヒラマサ
ヒラマサは大型の回遊魚で成魚は最大で2mになるものがいますが、平均的には1m前後のものが多いです。
「海のスプリンター」といわれるヒラマサはパワー、スピードはブリよりも群を抜いており、時には40kgを超えるほどの大物が釣れることがある釣り人の憧れの魚でもあります。
簡単な見分け方
- ブリは上あごの後端が角ばっていますが、ヒラマサは上あごの後端が丸くなっています。
- ブリは胸ビレが黄色い線の下についていますが、ヒラマサは胸ビレが黄色い線と重なるようについています。
- 尾ビレがブリよりヒラマサは細長く、シャープな印象になっています。
真鯛とチダイ
真鯛
真鯛は見た目の美しさ、味の良さ、名前から「めでたい」と通じることから、昔から祝い事に欠かせない魚でもあります。
食べても美味しい真鯛は、釣り人の人気のターゲットであり、ひとつテンヤやタイラバなど様々な釣法があります。
チダイ
見た目はマダイに体形などそっくりですが、大きくても40cmほどで、真鯛ほど大きくはなりません。
鯛の仲間でも比較的安くスーパーなどでも買えることができますが、透明感のある上質の白身がおいしい魚でもあります。
簡単な見分け方
- 真鯛は尾びれの端が黒いですが、チダイは黒くないです。
- 真鯛の背びれの棘の長さはきれいに揃っていますが、チダイは2番目と3番目の棘が突き出しています。
- チダイはエラの上部が血で滲んだようになっていますが、真鯛はなっていません。
クロダイ(チヌ)とキビレ(キチヌ)
クロダイ(チヌ)
クロダイは河口の汽水域にもおり、甲殻類、貝類、小魚から海藻などを食べる雑食性で最大で70cmほどになります。
フカセ釣り、ダンゴ釣り、チ二ングなど様々な釣法があり、強い引きが楽しめることから、釣り人の人気のターゲットです。
キビレ(キチヌ)
キビレは標準和名としてキチヌという名前がつけられており、クロダイの仲間になります。
またクロダイと同じように河口の汽水域にもおり、食性も雑食で最大で50cmほどになります。
簡単な見分け方
- キビレはクロダイと違い、腹ビレ、シリビレ、尾ビレの下先端部が黄色いです。
- クロダイは全体的に黒っぽいのに比べ、キビレは全体的に白っぽいです。
クロダイとキビレでは側線上のウロコの数が違う
クロダイとキビレの確実な見分け方として、側線上の鱗の数がクロダイは5.5枚で、キビレは3.5~4.5枚です。
ヒラメとカレイ
ヒラメ
沿岸の砂泥地を好み小魚、小型甲殻類を食べ最大で全長1mになるものもいます。
旬は冬で「寒ビラメ」などと呼ばれ、脂が乗っており非常に美味しい魚です。
そのため釣り人にも非常に人気があります。
カレイ
カレイは日本近海だけでも40種類以上もの種類が存在しており、主にゴカイなどの多毛類や甲殻類を食します。
釣りでよく釣れるイシガレイやマコガレイは地域によって異なりますが、晩秋から春にかけてが旬で、40〜50cmほどのサイズが釣れます。
簡単な見分け方
- お腹を手前にした時に頭が左側にくるのがヒラメ、右側にくるのがカレイです。(※一部のカレイには左側に頭がくるカレイもいます。)
- ヒラメの口は鋭い歯が両あごに並んでいますが、カレイはおちょぼ口で上あごにしか歯はありません。
- ヒラメの目は埋まったように付いてますが、カレイの目は少し飛び出たようについています。
アイナメとクジメ
アイナメ
アイナメは小魚や甲殻類、多毛類などを捕食し、成魚は60cmを超えるものもいます。
また旬の時期は春から夏で、身は脂身が多いが淡泊な白身の高級魚です。
岩礁帯などにいる根魚で、小型は堤防などからでも手軽に釣れますが、北海道や東北では磯などで大型が釣れます。
クジメ
クジメは多毛類や甲殻類、小魚などを捕食し成魚は20cmほどです。
クジメとアイナメは生態、食性がとても似ており、チョイ投げなどでも比較的簡単に釣ることができます。
簡単な見分け方
- クジメの尾びれは、丸みを帯びた扇形ですが、アイナメの尾びれは直線的な台形です。
- クジメの口は先細りしているが、アイナメは唇が厚くて口も大きいです。
- クジメはアイナメより全体的に赤みを帯び、腹部が黄色くなっています。
ただし、環境により体色が変わる個体もいます。
似ているがまったく違う魚もいる
外見が似ていても大きさや、食性がまったく違う魚もいます。
今回は簡単な見分け方を紹介しましたが、少しでも魚に対する知識を身に付けると、今まで以上に釣りが楽しくなるのではないのでしょうか。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。