みなさん釣りをするのに何が必要かと聞かれたら釣り竿、リール、仕掛けや餌、ルアーなどを答える人が大半でしょう。
もちろんそれらがなければ釣りはできませんが、その中でライフジャケットを必ず必須道具に入れて欲しいと思います。そこで今回はライフジャケット問題を私なりに考えてみました。
海や川は危険な場所!
気軽に行けることができる堤防や川であっても、危険と隣り合わせであることを考えてもらいたいです。
もし釣りをしていて堤防から落水してしまったとき、テトラポッドから足を滑らしてしまったとき、川遊びや釣りをしていて流されてしまったときにライフジャケットの着用で生存率が上がるのは間違いありません。
しかし堤防や、漁港などで釣りをしている人の中でライフジャケットを着用していない人をみかけます。
また子どもが身を乗り出して海面をのぞき込んでいるのを見るとヒヤヒヤするものです。
なぜライフジャケットを着用しないのか?
お金をかけたくない、ライフジャケットをつけるのが面倒くさい、ライフジャケットの必要性を考えたこともないなどの理由でしょうか。
釣り竿やリールにお金をかけるのも、もちろんいいですが、まずは安全装備をしっかり考えるべきだと思います。
ライフジャケットの種類
ライフジャケットといってもいろいろな種類があります。ガスで浮き輪のように膨らむ物や、浮力体が中に入っているものなどがあります。
そこでライフジャケットの種類を紹介しますので、自分に合ったライフジャケットの参考にしてください。
膨張式ライフジャケット
膨張式ライフジャケットはゲームベストなどに比べるとコンパクトで、軽量にできています。また見た目にもすっきりしているので服装にも合わせやすいです。
落水したときに自動で膨らむものと、紐を手動で引っ張って膨らませるものがありますが、自動で膨張するものは手動で膨張させることができます。
また膨張式ライフジャケットには腰巻タイプと肩掛けタイプがありますのでそれぞれの特徴を紹介したいと思います。
●肩掛けタイプ
肩掛けタイプは首周りから体の前にかけて浮輪が出来るため、何もしなくても顔が水面から出るようになっているので安定した状態で浮いていられます。
腰巻きは落水して膨張したときうつ伏せになることもあるので、船の釣りでは肩掛けタイプのほうが安心できるのではないのでしょうか。
しかし肩掛けタイプはどうしてもかさばりますので、わずらわしいと思うことがあるかもしれません。
●腰巻きタイプ
腰巻きタイプはベルトのように腰にまき、非常にコンパクトで上半身がフリーになるのでキャストの邪魔にならず動きやすいです。
よく動く陸での釣りに向いているのではないでしょうか。
落水したとき腰巻きタイプのほうが泳ぎやすいですが、泳ぎが苦手な人は浮遊姿勢に注意しなければなりません。
ボンベの交換
膨張式ライフジャケットで注意しなければいけないのが、内蔵しているボンベを定期的に交換しなければいけません。
古いボンベを使用し続けると、いざというときに膨らまないという最悪の事態になるので注意してください。
ダイワ DF-2608 / 18UML MK5
ダイワ DF-2709・ブルーストーム BSJ-8320RS / 16HR 6F
ブルーストーム BSJ-5520RS / 18HR-6F
※型番などよく見て購入しましょう。交換はメーカーに郵送でも可能で、自分で交換する際はよく説明を読んでから、自己責任で交換しましょう。間違えるとボンベが使えなくなります。命に関わることですのでしっかり注意して行いましょう。ダイワ公式にて交換方法のYoutubeが掲載されています。
ゲームベスト(フローティングベスト)
ゲームベスト(フローティングベスト)は浮力体が中にはいっており、落水しても自然に浮くことができます。
海や川での釣りに必要な機能を持たせており大小多くのポケットが設けられているので、ルアーケースや小物を収納でき多機能で非常に便利です。
磯での釣りでは膨張式の浮力部分が岩やフジツボなどで破れてしまうことがあるので、必ず浮力体式のゲームベストを着用しましょう。
またゲームベストのように釣りに特化したものではなく、釣りやレジャーはもちろん水害・災害対策にも使われるライフジャケットもあります。
黄色やオレンジ色などの発見されやすい配色になっているのが特徴で、桜マーク付きでも価格はゲームベストに比べてかなりリーズナブルです。
子共にも必ずライフジャケット
子供は夢中になると予期せぬ行動をする時があるので、万が一の水難事故から子供を守るために必ずライフジャケットを着用させましょう。
桜マークのライフジャケットとは?
船での釣りでは船舶職員及び小型船舶操縦者法により、小型船舶に乗船し釣りをする場合には国の安全基準に適合したライフジャケット、桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)のついたライフジャケットの着用が義務化されています。
もしも国土交通省型式承認されていないライフジャケットを着用すると、着用している人のペナルティになるのではなく船の持ち主(船長)に罰則が科せられてしまうので気をつけてください。
また桜マークのついたライフジャケットにはA・D・F・Gとグレードがありますが、全ての小型船舶で使用できるタイプAなら間違いないでしょう。
船の釣りでは桜マーク(TypeA)のついたライフジャケットを必ず着用しよう!
海上の事件・事故には118番
毎年100人ほどの釣り人が事故で死亡したり行方不明になるといいます。
意外に知られていないのが海上における事件・事故の緊急通報用電話番号として海上保安庁の「118番」があります。必ずこの番号を覚えておいてください。
ライフジャケットの着用は船の釣り以外では義務化されているわけではないのですが、着用すれば命を守ることにつながります。
あなただけではなく、家族や友人、周りの人達を悲しませないためにもライフジャケットを着用しましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました!